春と雨と弁当と

人を憂鬱にさせるもの。

自転車選び

前回は一般的な通園手段それぞれについて考察しました。

 

ichifmi.hatenablog.com

 


今回はその中で、都市部では最も手軽で多くの方が選択されているであろう自転車についてとりあげてみようと思います。

・何人乗り自転車が良いか。
普通の自転車には子どもを乗せることはできません。幼児用座席を必ずつけて下さい。
また、2人以上の子どもを乗せる場合は「幼児2人同乗用自転車(運転者のための乗車装置及び幼児用座席を設けるために必要な特別の構造又は装置を有する自転車)」でなければいけません。ここらへんは、新車を買う場合にはほとんど問題とならないとは思いますが。

昨年道路交通法が改正となり、自転車ユーザーもルールの変更による影響を受けました。テレビなどでも取り上げられたのでご覧になった方も多いと思います。ところで、都道府県別に道路交通法の細則というのがあるのをご存知でしょうか?

例えば東京都では東京都道路交通規則と言います。
http://www.reiki.metro.tokyo.jp/reiki_honbun/g1012199001.html
この第10条にこんな文言があります。
「16歳以上の運転者が幼児1人を子守バンド等で確実に背負つている場合の当該幼児は、〜中略〜当該16歳以上の運転者の一部とみなす。」
つまり、東京都では、ひもでおんぶしている幼児は運転者の一部として扱うのです。だっこはダメです。ひもなしもダメです。これが千葉県では、「16歳以上の運転者が幼児1人を背負い確実に緊縛して、自転車に乗車する場合を認めることとしました。ただし、幼児2人同乗用自転車に幼児2人が乗車している場合は実質幼児3人同乗となることから、幼児を背負って運転することはできません。また、幼児同乗用自転車以外の自転車に幼児1人を乗せて、さらに幼児を背負って運転することはできません。」
http://www3.e-reikinet.jp/cgi-bin/chiba-ken/D1W_resdata.exe?PROCID=-236320107&CALLTYPE=1&RESNO=48&UKEY=1457796804444
東京都は1人おんぶ+2人チャイルドシートの4人乗りはどうなんでしょうか。また、良く見かける気がする抱っこ紐で前抱っこして自転車に乗るのは完全にアウトということなんですね。
まずはお住まいの地域の道路交通法施行細則を確認してみてください。そして今後の家族計画を考えて自転車を購入しないといけませんね…。

・電動いる?
通園までに坂がある場合、電動は必須ではないでしょうか。普通と違い、幼児を乗せ、時には大荷物も乗せて坂を上るのは大変危険です。毎日のことですので、思い切って投資することも必要です。
そして、電動自転車を買ったら、まず自分1人で乗ってみて下さい。いいですか、1人で、です。電動アシストは慣れてしまえばどうということはないのですが、多少走り出しの動きが通常と違います。一漕ぎ目がグンと伸びるのです。それと、本体がかなり重いです。乗っているときももちろんですが、特に手で引いているときにバランスをくずすと、両手だけでは支え切れない場合があります。子どもを乗せたまま倒したりしたら大変なことになります。実際に二人乗りをする前に、取り扱いに慣れておきましょう。
私は届いた次の日に浮かれて出かけた公園の駐輪場で、まず自分が降りて止めようとしたところ自転車もろとも盛大に倒れ込み、幸いなことに子どもは無事でしたが、どういうわけか自分が唇を擦りむいて、腫れ上がった唇のせいで復帰初日に恥ずかしい思いをしたことがあります。何事も練習は大切です。

・機種は?
お好きなもので。タイヤの大きさ、見た目、バッテリーの持続時間、ブランド…。いろいろあるとは思いますが、そんなに大きな違いはありません。タイヤは小さいと重心が低く安定しますが、多少かっこ悪いのと、駐輪場の輪留めに無理矢理止める感じになる場合があります。バッテリーは毎日乗って二年もすれば持ちは悪くなります。寿命です。

・雨の日どうするの?
傘は禁止されています。レインコートが必須となります。チャイルドシート用のレインカバーも最近は豊富です。冬は風よけにも使えます。諦めて雨の日は徒歩、という方もいます。
雪の日は絶対にだめです。絶対です。多くの方は春からの復帰となりますね。雪のシーズンまでは時間があります。それまでにきちんと職場の理解を得られるようにしておきましょう。晴れでも雨でもがんばるけど、雪の日は遅れますよ。そう言っても大目にみてもらえるよう、普段の心がけで信頼を得ておくのです。子どもと自分が怪我をしたら数時間遅刻するだけではすまなくなります。

・その他
子どものヘルメット、シートベルトは必ずしてください。いやがっても、時間がなくても、命の方が大切です。
そして、お迎えでどんなに急いでいても、安全運転で!